2016年10月16日日曜日

景浦週間MVPの理由(わけ)


 4打数4安打に過ぎない景浦将の週間MVP選出には「同情論」じゃないの?という疑問も分からない訳ではありませんので理由(わけ)を記します。

 昭和14年を最後に兵役に就いた景浦将が4年ぶりに帰ってきました。昭和18年6月23日の南海戦、0対0の同点で迎えた9回表に門前真佐人の代打として起用され、ワンワンからの3球目をレフト線に二塁打、代走に野口昇が起用されてベンチに引っ込みました。この試合では延長11回表に大島武が決勝タイムリーを放ちました。


 6月26日の朝日戦、2回裏に乾国雄の代打として起用されて中前にタイムリーヒット、そのままライトの守備に就き、3回の第二打席は四球、6回の第三打席で中前打、4対4の同点で迎えた9回の第四打席でも左前打を放ち、阪神サヨナラ勝ちのきっかけを作っています。サヨナラ打は「守備の人」平林栄治。


 若林忠志監督は何故6月23日に景浦を起用したのでしょうか。当ブログは、6月22日の西鉄戦で0対16の惨敗を喫したことが理由であると考えます。この試合後、若林監督はナインに檄を飛ばしたことでしょう。景浦が試合に出られる状態にあったか否かは分かりませんが、この惨敗があったことから若林監督が景浦の起用に踏み切ったと考えられます。


 この起用に奮い立った控えの大島武が延長11回に決勝打を放ちます。2日置いた26日の朝日戦では景浦が3打数3安打、この試合でも守備には定評があるが打撃は弱い平林栄治がサヨナラ二塁打。


 当ブログは、景浦の復帰が大島武と平林栄治の殊勲打を呼び込んだと見ます。これが景浦将を週間MVPに選出した理由です。



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