2017年3月17日金曜日

18年 名古屋vs西鉄 7回戦


8月2日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   1   0  1 名軍 28勝16敗6分 0.636 石丸進一
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   1   0  1 西鉄 16勝29敗5分 0.356 野口二郎

二塁打 (名)古川
三塁打 (西)山田

勝利打点 なし


野口二郎、12回を無四球

 名古屋先発の石丸進一が快投を見せた。

 初回、先頭の中村信一に右前打を許したが、続く富松信彦を二ゴロ併殺に打ち取り、野口二郎も遊ゴロ。2回は二死後中村民雄にレフト線ヒットを許すが、山田秀夫を三振に仕留める。

 石丸進一は3回以降、10回まで無安打ピッチング。この間2四球だけで、6度の三者凡退を記録している。

 一方、調子を取り戻してきた西鉄戦発の野口二郎は、10回まで6安打を許したが無四球ピッチングを続け、10回まで両軍無得点。

 名古屋は11回表、二死後古川清蔵がレフト線に二塁打、小鶴誠の三ゴロをサード中村信一がエラーする間に二走古川が還って均衡を破る。

 西鉄は11回裏、一死後好調が続く山田秀夫が右中間に三塁打、鵜飼勉に代わる代打北浦三男は四球で一死一三塁、このところ九番に入っている濃人渉が左前に殊勲の同点タイムリーを放って1-1と追い付く。

 名古屋の12回表の攻撃は三者凡退。

 西鉄は12回裏、先頭の野口明が四球を選んで出塁、しかし黒沢俊夫は守備妨害で一死一塁、中村民雄が左前打を放ち一死一二塁、期待の山田の当りは遊ゴロ、「6-4-3」と渡るダブルプレーとなって試合終了。

 通常二番を打っている濃人渉は、7月28日から3試合連続で九番に入っており、11回裏に貴重な同点打を放った。昭和18年に濃人が九番で起用されたのはこの3試合だけで、翌日の大和戦で五番に入り、その次の試合からシーズン終了まで定位置の二番に戻ることとなる。

 石丸進一は12回を5安打5四球2三振1失点。野口二郎は12回を8安打無四球6三振1失点で自責点ゼロ。

 名古屋のエースに成長した石丸進一と、復調してきた野口二郎による壮絶な投げ合いであった。


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