2017年8月5日土曜日

18年 阪神vs南海 10回戦


9月28日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 1 2 0 0 0 1 5 阪神 34勝27敗6分 0.557 若林忠志
1 1 0 0 2 0 0 0 0 4 南海 23勝43敗2分 0.348 政野岩夫 丸山二三雄

勝利投手 若林忠志   20勝9敗
敗戦投手 丸山二三雄 4勝14敗

二塁打 (神)武智、藤村 (南)長谷川、鈴木

勝利打点 藤村冨美男 2


若林忠志、無四球完投で20勝!

 南海は政野岩夫が先発、戦場から復帰して昭和15年以来の登板となる。

 阪神は初回、一死後金田正泰がストレートの四球を選んで出塁、藤村冨美男の二ゴロの間に金田は二進、景浦将は四球を選んで二死一二塁、ここで二走金田がディレードスチール、ピッチャー政野が三塁に送球するが悪送球となり金田がホームイン、1点を先制する。金田が試合から遠去かっている政野に揺さぶりをかけた結果である。

 南海は1回裏、先頭の猪子利男が三塁に内野安打、長谷川善三の遊ゴロをショート武智修がエラーして無死一二塁、鈴木芳太郎が送りバントを決めて一死二三塁、岡村俊昭の中犠飛で1-1の同点、一走長谷川もタッチアップから二進、堀井数男の遊ゴロを又も武智がエラーして二死一三塁、しかし中野正雄は中飛に倒れて追加得点はならず。

 南海は2回、二死後増田敏が左前打で出塁、トップに返り猪子の右前打で二死一二塁、長谷川は左前にタイムリーを放って2-1と逆転、一走猪子が三塁を狙うが「7-1-5」と渡ってタッチアウト。昭和18年の時点でも外野からの返球に投手がカットに入っているのが分かる。

 阪神は4回、一死後若林忠志がショートに内野安打、政野のワイルドピッチで若林は二進、武智が2エラーを帳消しにする同点二塁打を右中間に放って2-2とする。

 阪神は5回、先頭の金田が右前打で出塁、藤村が左中間に二塁打を放って無死二三塁、ここで3年ぶり登板の政野がマウンド降りて丸山二三雄がリリーフ、景浦が左前に2点タイムリーを放って4-2とリードする。

 南海は5回裏、二死後長谷川がレフト線に二塁打、鈴木もライト線に二塁打を放ち3-4、岡村の一塁線タイムリーで4-4の同点に追い付く。

 阪神は9回、二死後金田が四球を選んで出塁すると丸山のワイルドピッチで二進、藤村が左前に決勝タイムリーを放って5-4と勝ち越す。

 若林忠志は6回以降を1安打無失点に抑え、8安打無四球2三振の完投で20勝目をあげる。

 阪神は景浦将が2打点をマーク、藤村冨美男が決勝打を放って若林の20勝を祝った。

 

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